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モエレ沼公園野球場
イサム・ノグチ氏がデザインしたモエレ沼公園の一角にある野球場の大規模な改修プロジェクト。埋立地でかつ地中埋設管を傷めないよう、杭は打設せずに直接基礎で設計した。スタンドはRC造2階建ての基礎深さを3m確保しつつ、壁厚・基礎梁幅を薄くすることで、地上部重量と排土重量をバランスさせる「浮き基礎」とした。への字型配置の1塁側・本塁側・3塁側スタンドは構造上縁を切りつつ、土中で防錆鉄筋により連結し不同沈下を極力生じさせない計画とした。施工中のプレロードの効果もあり、竣工時の不同沈下はほぼ生じていない。
設計当初のスタンド配置とごみ層上部の埋め土が薄い範囲が干渉していたため、スタンド配置を180度回転させ、スタンドの全範囲で確実な支持層を確保した。モエレ沼からの景観上もスタンド・バックスクリーンなどの配置はより向上される結果となった。
高さ約25mの6本の照明鉄塔は、3本の鋼管柱を並行に配置したトラス構造とし、1辺1.3mの正三角形配置とした。塔状比約19の鉄塔はプロポーションもよく、景観を引き締めている。
所在地
北海道札幌市
主要用途
野球場
意匠設計
アーキテクトファイブ
構造設計
山脇克彦建築構造設計 山脇克彦
施工会社
丸彦渡辺建設
規模
地上3階 延床面積 6,792.53㎡(スタンド)
構造種別
RC造耐震壁付きラーメン構造、浮き基礎 鉄骨造トラス構造(照明鉄塔)
竣工
2025年
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