top of page
(仮称)薪火レストラン

(仮称)薪火レストラン

自然な素材にこだわったスキンケアアイテムやメイクアイテム、フレグランスアイテムなどの開発から販売までを行うSHIROのレストランで、2023年に開業した「みんなの工場」に隣接する。

円錐形の屋根がシンボリックなレストランは、「あたらしい“えん”がつくられること」を目指している。

これまで出会うことのなかった人々がここで出会い、石でできた薪火台を中心に輪になって同じ薪火でつくられたお料理を同じ時間に食べる一体感の“縁”。自然の循環を象徴する円形の建物の“円”。2つの“えん”が重なったレストランを目指している。

SHIROの企業ポリシーに合わせ、接着剤を使用する集成材・合板は使用せず、木材は伐採元が明らかな丸太から柱・梁・方杖・土台・板材などを制作した。

屋根架構は釿(ちょうな)仕上が施された6 本の200φ丸太柱と方杖が16 本の登り梁に生じる鉛直力を負担し、立体架構のスラスト力および桁梁に生じる引張力を低減する。

屋根面剛性は、登り梁と桁梁が三角形トラス配置となるため、これら梁の軸力により伝達する。更に、垂木と野地板が円錐形で配置されるため、屋根面剛性は更に向上する。

コンプレッションリングは台形状の木梁を上下2段にずらしてボルト接合によりリングを形成している。

登り梁の継手より上部側とコンプレッションリングは地組し、クレーンで吊るアイデアは棟梁の木村氏による。木村氏の声掛けにより集まった10名の棟梁クラスの大工さんによる軽妙な声掛けが響く棟上げは、高い職人技術をもって、難易度の高い建築の設計施工を楽しむ姿勢に共感と感動を覚えた。

​所在地

北海道砂川市

主要用途

レストラン

意匠設計

鈴木理アトリエ

構造設計

山脇克彦建築構造設計

​施工会社

林工務店  棟梁:木村建設

規模

平屋建て、延床面積 188.04m2

構造種別

木造在来軸組工法、円錐立体+方杖架構

竣工

2024年

©2018 Yamawaki Katsuhiko Architectural Engineering Design, Inc. 

Page design    Sato Yuri

  • Facebook - Grey Circle
bottom of page