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MAISON SHIRO

MAISON SHIRO

本建物は北海道長沼町に建つ、木造の一棟貸しの宿泊施設です。

木造2階建ての母屋と平屋建てのサウナ棟から構成されます。

SHIROの「自然の素材をシンプルに Simply Simple」というメッセージを体感できるような“森の都合”に合わせた建物づくりを目指したプロジェクトです。

 

森を保全するために間伐された木を利用するため、製材のみで架構を構成することが求められました。構造材はトドマツ材を主とし、筋交いにはカラマツ材を使用しました。

 

母屋の4.55mスパンを基準として連続していくLDK・ベッドルーム・ラボは、「川の字梁」と名付けた3本の120×240を約1m跳ね出した片持ち梁で、2本の120×180の梁を挟み込むゲルバー梁と合わせ梁を併用する架構としました。

 

水平力への対応としては、耐力壁は筋交い90×90たすき掛けを2構面重ね、水平構面は90角の火打ち梁と板材により地震時せん断力の移動を確実にしました。

 

また、プロジェクトの試みの一つとして歩留まりを最大限上げるために、構造材を切り出した後に残った材を外装材やベッドサイドテーブルに活用するなど、内外にふんだんに木を使用しています。

 

 

建築主:株式会社シロ

PM(プロジェクトマネジメント):Arup

 

 

MAISON SHIRO HP

MAISON SHIRO PAPER

​所在地

北海道長沼町

主要用途

ホテル/旅館(簡易宿所)

意匠設計

基本設計:DRAWERS 実施設計:武部建設(株) + ナカノ設計店

構造設計

山脇克彦建築構造設計 山脇克彦 平田夢菜

​施工会社

武部建設(株)

規模

地上2階 延床面積 492.78㎡

構造種別

木造 在来軸組工法 川の字梁

竣工

2024年

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