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Photo : SAKAI Koji
西野桜幼稚園
長年愛された幼稚園園舎の現地建て替え計画である。
1階部分にホールや遊戯室など大きな空間、2階部分に約8m角の保育室を有する平面計画となっており保育室のスパン割で決定される柱が1階まで通らない部分が随所に存在する建築計画となっている。
2階の保育室は約8mグリッドの角部分に壁厚に溶け込む扁平柱を用い、極力柱型を出さない架構計画を行い、室内の有効性を高めた。
1階のホールや遊戯室など、ロングスパンが必要な部分には現場緊張のプレストレストコンクリート梁を採用し、柱を取る・屋根梁から吊り下げる・プラン上影響が少ない部分に鋼管柱で受ける・パラペット
や腰壁を利用した逆梁形式を取り梁せいを確保するなど建築計画に整合した解決法をとった。
建物外周部に配置されたバルコニーには、熱橋を生じさせない片持ちスラブを配置することにより断熱性能に優れた建物としている。建物の中央に配された階段室は、上部を軽やかな鉄骨階段とし、鉄骨ササラ越しに光を遊戯室に落とし込むハイサイドライトの役割も果たしている。
小谷担当の初竣工プロジェクトでした。
無事に竣工を迎えられ、関係者の皆様に篤く御礼申し上げます。
所在地
北海道札幌市
主要用途
幼稚園
意匠設計
アトリエボンアーキテクツ
構造設計
山脇克彦建築構造設計 山脇克彦・小谷卓司
施工会社
ピーエス三菱
規模
地上2階 延床面積 2,140㎡
構造種別
RC造 一部 プレストレストコンクリート造
竣工
2020年
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