道産カラマツ集成材の4本組柱と、「斗拱」をモチーフとした

4つのレイヤに分けた持ち送り梁架構を一般流通材と金物で構成しました。

螺旋階段は道産カラマツCLTで。

地場産材を地元職人により施工できるローカルエンジニアリングの手法により、 

力の流れを部材配置・断面でダイナミックかつリズミカルに表現し、

印象的な空間を実現することができました。

架構基本計画から小澤・小篠先生および研究室学生とともに担当し、

見慣れないディテールに施工者の方々・大工さんにもご苦労を掛けましたが、

仕上げが少なく架構が空間を表現していることもあり、これまでになく

全ての関係者の「手づくりの協働」により創り上げた感があります。

北大構内では、前職時代に担当した棟間ブリッジ、重文耐震改修等を含めて

6棟目となりますが、キャンパスメインストリートに面する

印象的な中規模木造建築であり、感謝に堪えません。

基本構想：北海道大学医学部創立100 周年記念事業実行委員会

基本計画：北海道大学工学研究院建築デザイン学研究室・都市地域デザイン学研究室

基本設計：北海道大学工学研究院建築デザイン学研究室・都市地域デザイン学研究室

　　　　　創建社

　　　　　山脇克彦建築構造設計　山脇克彦

実施設計：創建社

　　　　　山脇克彦建築構造設計　山脇克彦（構造）

　　　　　LIGHT PLAN（照明デザイン）

施工：　　武ダ技建創（建築）　　　木工事：　厚浜木材加工協同組合

監理：　　創建社・北海道大学施設部

総合デザイン監理・アドバイザー：小澤丈夫（工学研究院）、小篠隆生（工学研究院）、

　　　　　　　　　　　　　　　　平輝（工学研究院）

＊第23回木材活用コンクール優秀賞　全国木材組合連合会会長賞　受賞

＊AIJ日本建築学会　第46回2021年度北海道建築賞受賞