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山脇邸木工事03
水中乾燥カラマツ材跳ね出し階段
May 11, 2023
旭川在住の木こりシンガー陣内雄さんによる、からまつ丸太を水中に3カ月程度浸し、
炉を使わずに乾燥させた水中乾燥材を屋内階段段床に採用した。
高温乾燥しないため、油分が抜けず、色味が良く、肌触りが良い(感じがする)特徴がある。
3枚の板を、踏面/蹴上勾配に沿ってずらして重ねたうえ、
ドイツ製木釘「LIGNOLOC」で一体化し、合成効果を期待した。
跳ね出し階段のため、凹凸に合わせた上下木材で挟み、
上下から全ネジビスで固定した。
最下段は柱と干渉するため一部を切欠き、
アトリエ屋根照明用嵩下げ材75Φ円柱材をたわみ防止材に採用した。
一年前に陣内さんの旭川のヤードで段床の試作およびLIGNOLOCの試し打ちを行った。
手摺はオーエーテック・タイヨーテックによる、16x32鋼板を2階梁からの片持ち構造とすることで
階段に浮遊感を持たせた。
ベースプレートにスリーブ孔リサイクル材を採用、ビスにより木梁と固定した。
面取りは3mmと大きめとし、掴みやすさと艶消し塗装と切削面の銀色と対比を際立たせた。
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