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ウェルカムゲート
June, 2, 2023
山脇邸玄関前には、ゲストを歓迎する気持ちを表現するためのゲートを、
人ふたりが向かい合って手を伸ばしてアーチを形作るイメージで
架構を表現した。
60x90断面のカラマツ製材を対称形にかつ幅60分をずらして配置し、
隙間に方杖60x60を、狙い点を直交方向にアーチ状となるようにずらして配置、
方杖ラーメン架構とした。ただし方杖が寝過ぎたり立ち過ぎたりする
架構は方杖は効果的ではないが、直交方向にアーチを形成する。
この架構は母屋を除いて直交方向部材が無く、
ビスで隣り合う部材を接合していく特徴がある。
この構造は『NITTAN ART FILE 4』で製作したオブジェ『風織-KAZEORI-』で
発表済みであるが、このウェルカムゲートはスリット上の柱梁部材の陰影が
特徴的であり、玄関正面の適度なルーバーとしても機能している。
部材同士の相欠き等の手刻みが無いので、担当していただいた
武部建設の吉野棟梁には大変な苦労をお掛けした。
原寸の板材で微妙な角度を図示したり、三笠工場で仮組したり
(ビス接合なので現地で解体する必要もある)、
2週間程度、付きっきりで対応いただきました。
感謝するばかりです。
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