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山脇邸・アトリエ 野田肇介氏による漆喰壁・土壁
May 20,2023
浦河在住の野田肇介さんに、浦河のアトリエで製作していただいた土壁を玄関と2階ホールに、
漆喰壁磨き仕上げ漆喰壁をトイレに貼り付けて意匠を際立たせた。
一般的に現場での左官工事となるが、
アトリエでのプレキャスト製作をお願いした。
現場工程に左右されない利点とともに、野田さんが現地の雰囲気を直接感じないで
製作する試みであったが、構造体現しの建物にきらりと光るアクセントが各所に配置され、
構造デザインと野田さんの左官作品のコラボレーションが、全く異なる技術ながら、
こだわりと個性が表現されるエンジニアリングともいえる共通点が
何とも言えない喜びとなった。
玄関土壁は大型の上下2枚の土壁をラピスラズリを混ぜた青色と白色とし、
夫婦が採取した珊瑚・貝殻・シーグラス・星の砂を埋め込んだ。
山脇邸トイレは漆喰壁磨き仕上げとし、
アリウム、夕張メロン、石炭、夜明け前の空、雪道、月寒の土をイメージした。
石炭色は夕張の土を、月寒の土色は敷地の土を混ぜ込み、
夫婦の好みや関係性を取り入れた。
2階ホールは春(桜)、夏(アリウム)、秋(イチョウ)、冬(炎)の印象を野田氏に伝え、
全てに月寒の土を混ぜ込んだ土壁パネルとした。
それぞれのテクスチャと色のバランスを創作していただいた。
コテによる炎のゆらぎを表現したという凹凸は圧巻の仕上がり!
アトリエトイレは漆喰壁磨き仕上げとし、
スタッフ5人の名刺にも採用しているパーソナルカラーをモチーフとした。
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