北海道建築作品発表会
November 20, 2021

今年も会場には発表者が集まり、zoomも併用されたのでwebでは多くの参加がありました。
発表作品は道産カラマツ集成材を多用しアーチ形状の樹状方杖が特徴の木造建築である「釧路さかえ保育園」と、
伝統木造建築の斗栱に発想を得た梁を4段に重ねた重厚な架構が特徴である「北海道大学医学部百年記念館」
について発表しました。
来年は対面での発表ができることを願っております。








河畔の家オープンハウス
November 7, 2021

山脇が構造設計を担当した河畔の家オープンハウスに行ってきました。
公園と河川敷に面する素晴らしいロケーション、隣家の樹木を借景にする開口配置、不整形な敷地を活かした
L形平面計画が見事でした。内装左官仕上げやワンポイントとなる壁面の曲線形状など、立体的な空間の奥行きを
感じさせるディテールが随所に見られました。
ボードなどの流通建材を調和させたハイセンスな内外観、さすがでした!





JSCA北海道支部構造設計交流会2021
October 29, 2021

JSCA北海道支部構造設計交流会が2年ぶりにさっぽろテレビ塔で開催され、会場と、道内外・沖縄まで
多くのzoom参加がありました。
山脇は道産カラマツ集成材を多用しアーチ形状の樹状方杖が特徴の木造建築である「釧路さかえ保育園」と、
すべて105×105道産カラマツ製材で構成した片流れ屋根の東屋「ゆめ公園プレーパーク」、
小谷は約5mのオーバーハングが特徴の鉄骨造である「北王新社屋」について発表しました。
山脇が独立前に北海道日建設計在籍時のアルバイト生だった大友啓徳さん(日建設計)による「NHK札幌放送局」の発表は、「ずらす」をキーワードに構成されたセットバックとオーバーハングから成る階段状の建物形状や、
建物正面の特徴的なRCのワッフル庇が印象的でした。
今年の記念講演には、「追手門学院 ACADEMIC-ARK」でJSCA賞を受賞した永山憲二さん
(三菱地所設計)が来てくださいました。
設計コンセプトの「ネット時代の学びの場をつくる」は、コロナ化で急速に進んだオンライン化から、
学びの場とは何だろうかと考えさせられました。
ACADEMIC-ARKのまるでSFのような象徴的な空間に自然と人々が集まる構成は、オーバーハング部分の吊材・
耐力壁からの斜柱など様々な構造的な工夫により実現されていました。
外周のキャストパネル含め、細部までこだわりにあふれた設計がとても魅力的でした。
対面での講演は、画面越しでは感じられない作品にかけた熱量を実感できました。




森林・林業・道産材を活用した木造施設を巡る見学会
~もっと!地域で使おう道産材~
October 21, 2021

「森林・林業・道産材を活用した木造施設を巡る見学会」が行われました。道産木材を使用した建築見学や
カラマツ山林伐倒実演見学、意見交換会と充実した見学会でした。
道産材を活用した実例として、「レストラン サメオト」、「栗沢町キリスト教会」を見学しました。どちらも
丸太が特徴的な建築物で、サメオトは山脇が構造設計を担当しており古材を現しの構造材としている点も特徴的で、新築ながら古民家のような空気感が漂う建築でした。栗沢教会は礼拝空間の丸太が空間を印象づけており、
栗沢町の雰囲気と調和した温かみあふれる木造の教会でした。
カラマツ山林伐倒見学では、森林整備についてのお話、最新重機を用いた伐倒・かかり木処理を
実演していただきました。林業でも機械化による効率化と安全向上が進んでいることを実感しました。
また栗沢町キリスト教会では、山脇・武部建設 武部豊樹さん・林産試験場 大橋義徳さんにて「道総研林産試験場
からの情報提供・意見交換会」が行われました。道産材の使用状況をはじめとして、設計者・施工者・研究者の各々の視点による対談となりました。これから道産木材をさらに活用していくために、コスト面のコントロールや
若手大工の育成、プレカットと手仕事の両方の進化、適材適所な材の選定が必要であると改めて感じました。
そして川上(林業)と川下(利用者)をつなぐシステムが重要になると感じました。








社内レクリエーション
~卓球大会~
October 7, 2021

社内レクリエーションとして、卓球大会を開催しました!
たくさん身体を動かすことで、日頃の運動不足解消やリフレッシュになり、
とても楽しい時間を過ごせました。
※コロナ感染症対策としてマスクを着用して実施しました。






北海道地区FMセンター架構建方見学会・座談会
~道産小口径流通材による非住宅木造建築の試み~
August 4, 2021

竹中工務店北海道支店の主催により「北海道地区FMセンター架構建方見学会」が現場とwebの同時開催により行われました。
前半は、構造設計担当の金田崇興さんから現場見学とともにFMセンターの木造架構の特徴を説明いただきました。
「ダブルティンバー」からなる架構は、柱と梁をそれぞれ二重部材構成により二重柱・二列梁とすることで、
荷重分散を図り小断面化を可能にした理に適った架構です。また、柱・梁・筋交いの幅を統一したボルト接合によるシンプルで
すっきりとした接合部が印象的でした。
後半は、金田さんと山脇にて「道産小口径部流通材による非住宅木造建築の可能性」について対談しました。
一般流通材の組み合わせによる木架構についてだけでなく、大工職人の方々との連携から生まれる建築や、
次世代へのアプローチについても語らいました。
北海道の木業界ならではの環境や、人とのつながりから、さらに発展していくであろう木造建築の可能性を感じました。
アート研修
~キース・ヘリング展~
August 2, 2021

社内で年2回行うアート研修は今回、「キース・ヘリング展」のアート鑑賞をスタッフの家族も一緒に
参加をして行いました。
キース・ヘリングはアメリカのストリートアートの先駆者として有名ですが、短い人生の中でも
社会貢献活動を活発にされていたことを知り、彼自身についても学べた良い研修になりました。
研修の最後は、キース・ヘリングになりきってポップ・アートを描いてみました!
想像力や表現力も身に付けることができたと思います。
館内は、コロナウイルス感染症対策としてソーシャルディスタンスを保てる広いスペースを確保されており、常に換気された室内でしたので安全面にも配慮されております。皆さんお疲れさまでした。
研修場所:札幌芸術の森美術館
厚岸にて厚浜木材のオープンデスク卒業生
対馬大貴くんと再会・
釧路にてJSCA道東サテライト見学会
April 17~19, 2021

厚岸は構造設計を担当した「厚浜木材加工場」を竣工後初視察!
そしてこの4月から厚浜木材加工組合に入社した、
弊社オープンデスク卒業生の対馬大貴くんに早くも再会!
教え子?との再会は嬉しいものです。
張弦梁をずらした木架構は、わずかな見え方の違いながら
空間に広がりを感じさせることを改めて体感できた。
そして共に設計した厚浜木材加工組合の慶伊さん、大貴と見上げる喜びにひたる。
すぐ近くの「厚岸収集ごみ積替施設」も合わせて視察。
15.3mロングスパンとなる生産施設だが木造建築の可能性を実感した。
釧路に移動後、「日本赤十字釧路さかえ保育園」を、
JSCA道東サテライトの皆様と見学。凝った架構の遊戯室は
足場の上からの説明となったが、複雑な方杖の接合ディテールや
耐火設計・方杖群の構造上の意味合いも説明しやすく、
構造設計者の皆様との質疑応答・議論は楽しいひと時だった。
釧路空港濃霧で帰路フライト欠航!でも、のんびり2泊しました♪
入社式
March 29, 2021

4月1日入社の新卒スタッフ(構造設計業務担当)平田夢菜さんの入社式を
3月29日に行いました。
※コロナ感染症対策として式の間はマスク着用
お堅い式ではなく、次第内容はとても楽しくミニゲームを盛り込み、
コミュニケーションがとれるユニークな入社式でした。
お仕事で繋がる方たちとの出会いを大切にし、たくさん吸収してもらえたらと
願っております。
※平田夢菜さんの経歴等は、HPのaboutに掲載しております。






オープンデスク壮行会
March 20, 2021

毎年行う壮行会は、食事をしながら最後の交流として賑やかに行っておりますが
今回はコロナウイルス感染症対策を万全にということで会場は新オフィス
(マルタビル札幌7F)でスタッフとオープンデスク卒業生のみ現地参加、その他の
スタッフとOB・OGはzoomでの参加となりました。
内容は盛りだくさんに、思い出や抱負などのトークや記念品の贈呈、記念撮影などを
行いました。
記念品は伊賀信さんのart作品!さらにスペシャルゲストとして現地会場に
伊賀さんがお越しくださいました。ありがとうございます。
旅立ちは別れではなく、新しい出会いの始まりです。
オープンデスクで触れ合った仲間との経験を生かして人との繋がりを大切に
歩んでもらえたらと思います。
また会える日を楽しみしております!
北海道赤レンガ建築賞受賞
February 17, 2021

りすた(夕張市清水沢都市拠点複合施設)、
令和2年度の北海道赤レンガ建築賞、受賞しました!
構造架構は複合機能を持つ施設として、一体感と空間の広がりを感じさせるため、
外周ブレースと細柱、大きなハイサイドライト、フラットバーによる垂壁と、
シンプルな技術を組合わせました。
受賞は市民との施設やプログラムの作りこみ、
市民の活動の場を創造した建築であることが評価されました。
何よりも妻と義妹の出身地であり、義母が住まい地域住民が集う建築に
携わることができたことを誇りに思います。
建物概要
夕張市拠点複合施設「りすた」
所在地 夕張市南清水沢 4 丁目 48 番地 12
主要用途 事務所 構造及び階数:鉄骨造 1階建
建築面積 1959.37 ㎡ 延べ面積 1747.02 ㎡
竣工 2019 年12月20日
建築主 夕張市
設計者 (株)アトリエブンク、(株)山脇克彦建築構造設計、
北海道大学大学院工学研究院都市地域デザイン学瀬戸口研究室
施工者 ピーエス三菱・坂本建設工業特定建設共同企業体
末廣屋・大晃・夕電・駒井特定建設工事共同企業体
日管・北宝・泉特定建設工事共同企業体

Photo : Ikuya Sasaki


JSCA技術交流会2021 桝田洋子さんを迎えて
January 19, 2021

JSCA技術交流会に、桝田洋子さんを「web上で」お迎えし、
会場とweb発信の同時企画となった。
第一部の桝田さんの講演は大型CLT折板構造の「銘建工業新社屋」。
設計意図の解釈から架構アイデアを実現しようとする熱意に会場は圧倒された。
小幅な道産CLTにこだわらず、理に適った素材による新しい木造空間の可能性を感じた。
第二部は桝田洋子さん、支部長渡邉さん、北海道日建設計宮城さん、山脇にて
木造の今後の展開などについてディスカッション。
今回のような構造設計者間のweb技術交流が容易になり、木造に限らず、
距離も関係なく、人のつながりと熱意がチャレンジングな設計の可能性を予感した。
web発信により、道内はもとより、遠方(今回も遠く沖縄は国建さんも参加!)、
あるいは学生も気軽に参加できるメリットを強く感じた。
後日回答のweb質疑も受付け、さらに多様かつ有意義な参加形態を確信した。

