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ウポポイ 国立民族共生公園体験交流ホール
(アイヌ語施設名:ウエカリ チセ)
白老町ポロト湖畔に建つ地上2階の、アイヌの歴史・文化の理解を深めるために、
「体験・交流」をテーマとして伝統芸能などの上映、古式舞踊が可能な多目的ホールである。
アイヌの古式舞踊において大切な「輪」のかたちをモチーフとしながら、「ウポポイ(民族矯正象徴空間)」
における中核施設としてアイヌの世界観を表現することに努めている。
屋根は傾斜した円筒形状の屋根を楕円平面で切り取った特徴的な形態となっている。
架構形式は大スパンに適した鉄骨造とし、大空間での剛性確保を少ない鋼材量で
実現するため、ブレース付きラーメン構造とする。
約28mスパンの客席半円平面は、客席上部および舞台機構点検空間を利用した
平面2方向トラス構造としている。
間仕切り壁位置に多用した軸ブレースで耐震性能を確保し、柱梁断面を小さくしつつ
鉄骨数量を削減した。
屋根形状は円筒を楕円平面で切り取った形態であり、母屋を直部材のみでの構成を可能にしている。
ステージ上部は舞台機構を有するため、ふところをメンテナンス空間として
活用できるトラス構造としている。
2020年10月にJSCA北海道支部主催でバスツアーで見学会を開催した。
オープンデスク学生たちが製作に1年掛けた架構模型を、共に実物で見る良い機会となった。
所在地 北海道白老郡白老町
主要用途 ホール
発注者 国土交通省北海道開発局営繕部
意匠設計 アトリエブンク・総合設備計画設計共同体
構造設計 山脇克彦建築構造設計 山脇克彦
施工会社 伊藤組土建
鉄骨工事 マルキン金属製作所
規模 地上2階 延床面積 1,648.989㎡
構造種別 鉄骨造ブレース付ラーメン架構
竣工 2019年
掲載誌 新建築2020年9月号

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